2011年5月1日日曜日

イオン改革 専門性追求 第1号「幕張店」 きょうオープ?

 イオンは、総合スーパー(GMS)事業で抜本的な店舗改革に乗り出す。売り場や商品の専門性を高めたリニューアル第1号店「イオン幕張店」(千葉市美浜区)を18日にオープンする。同店をモデルに全国310店舗すべてを順次「専門性の高い売り場」の集合体に改革し、利益率の大幅な向上を目指す。

 店舗改革では、従来の商品カテゴリーによる
売り場分類という概念を捨てる。さらに直営の売り場とテナントとして入る専門店との垣根をなくした上で、各売り場を「専門性の高い売り場」に置き換え、その集合体を新たなGMSの概念とする。

 イオン幕張店は、ペットの衣食住用品に加え、動物病院も併設したペット関連売り場の「ペットシティ」、絵本のほかに各種の知育玩具で親子が遊べるコー
ナーや中古リサイクル本の販売?買い取りコーナーを設けた「未来屋書店」、製造小売り(SPA)の手法を取り入れたカジュアル衣料の「トップバリュコレクション」などを導入した。

 全国に約310店舗ある「イオン」「ジャスコ」「サティ」のGMSを、イオン幕張店をモデルに順次改革。地域の商圏特性や競争環境を踏まえ、専門性の高い売り場を配
置する。14年2月末までにリニューアルを終える方針で、ブランドも「イオン」に統一していく。また、GMSを中核施設とするモール型のショッピングセンター(約110施設)も、GMS部分のリニューアルを進める。酒類関連、ガーデニング関連などの専門性の高い売り場の設置も検討する。

 イオンリテールの村井正平社長は17日の記者会見で、
「イオンは他社に比べ、衰退のスピードが遅かったとはいえ、GMSの中身を変えられなかったことを猛省すべきだ」と指摘。「今までのGMSを壊し、次の成長につながるものをつくることが最大の使命」と話した。

 専門店化については、「浅く広い品ぞろえでは、顧客は見向きもしない。顧客が納得行くまで商品を選べるよう、狭く深くやっていく」と
説明した。

 イオンはこうしたGMS改革で、現在、売上高に比べ、1.2?1.3%程度とされる営業利益を、「14年2月末までに3%程度に高めたい」(村井社長)考え。店舗改革とともに、「人件費は下げず、IT(情報技術)や物流などのコストを徹底的に削減する」(同)方針だ。(兼松康)

【関連記事】
イオン、初の生活雑貨店 
専門店ノウハウ蓄積急ぐ
イオン「布施のお値段」ひっそり削除 仏教界側反発に配慮?
満月にかざせば願いが叶う? イオンがロゼワインの販売拡大
「タノシア」女性対象に18日開業 ヨーカ堂、ロフトと雑貨専門店
打倒ユニクロ、スーパーの“逆襲” SPA積極化で衣料改革


引用元:ro rmt

0 件のコメント:

コメントを投稿